
ユーミンの「ベルベット・イースター」が
女性たちの運命を紡ぐ
壮大なラブストーリー。
ワーナーブラザースで多くの邦画・洋画を手がけたプロデューサーが綴る物語。
ユーミンの『ベルベット・イースター』の世界観をそのままに、カバー写真を蜷川実花が飾る、読み味も艶やかな大人の一作を4月18日に刊行。筆者・池田有来(いけだゆき)は、NHKグループ、KADOKAWA、ワーナーブラザースジャパン等で映画・ドラマ・アニメの企画制作に奉職してきた映像のプロ(ビジネス上は池田宏之)。巻末には本作の主人公「ビビアン」のモデルとなったビビアン・スーのあとがきを収録。とあるドラマの制作現場で、女優と企画プロデューサーとして出逢ったビビアン・スーと筆者の若き日の約束が、名曲ベルベット・イースターの調べを背景に、台湾、フランス、モロッコを舞台にした珠玉の物語として結実。男と女、女と女、性をも超越した魂の交わりの果てにクライマックスを迎える格調高いラブロマンスと、読む者の手を休ませない壮絶なバトルアクション。愛と戦いに命を輝かせる女性たちの煌めきと切なさを描いた長編小説です。
Vivian Hsu

ビビアン・スー
Comment from Public Figure
彼女たちの強い生き方に共感する自分がいる。
私が池田さんと初めてお会いしたのは二〇〇〇年のこと。TBSで放送された矢沢永吉さんと私が共演した「雨に眠れ」というオリジナルのスペシャルドラマの時です。そのドラマはとても美しくて、そして、少し哀しい素敵な物語で、女優と企画プロデューサーという関係での出会いでした。その後もアニメシリーズの主題歌などでご一緒する中で、ある日、私は池田さんに「私とヴァネッサ・パラディが共演できるような物語を作ってほしい」と冗談で言ったのです。
それから月日が経ち、池田さんから「ビビアン、これ、どうかな?」と連絡が来ました。
(中略)
この物語を読みながら、私は自分の知らない世界への旅行に連れ去られていました。それは長くて短い旅でした。今、ドキドキしながら普段の私に帰ってきたところです。
小説「ベルベット・イースター」は、私が大好きな小説として本棚に加わります。
※中略の部分を含めて全文が本に掲載されています。
Story
パリでテロに遭遇し危うく命を失いかけたところをビビアンに救われたベネディクトは、その鮮烈な出逢いに激しく心を揺さぶられる。のちに再会した二人は強く惹かれ合うが、ビビアンには特殊戦闘員としての戦いの使命が待っていた。その頃、同じく特殊戦闘員のイングリット、グレース、ウーテにもそれぞれの宿命が迫り……。暗闇から光へ。愛と戦いに命を輝かせる女性たちの煌めきと切なさを描いた長編小説。台湾、フランス、モロッコを舞台に、ベルベット・イースターの旋律が鈍色の空へとゆるやかに舞い上がる。

ベルベット・イースター (文芸社)
■書籍仕様
定価:1,870円(本体1,700円)
判型:四六上製
ページ数:268ページ
ISBN:978-4-286-29075-1
カバー写真:蜷川実花
あとがき:ビビアン・スー
Topics
Character







Profile
Yuki Ikeda
慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。テリー伊藤氏の下で番組制作を学んだ後、総合ビジョン(現NHKエンタープライズ)でBBC、HBO等の海外放送局とドラマを開発制作。2003年、ワーナーブラザースジャパンに入社。映画制作部門の立ち上げを行い、制作部長としてクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」ほかの映画作品の開発・制作に関わる。2007年、ドリームワークスの映画配給宣伝統括ディレクターを務め「カンフーパンダ」などを担当し、その後、KADOKAWAにて実写映画「ルパン三世」などの映画の企画制作を手がける。2017年から2022年末までワーナーブラザースジャパンにて映画とアニメの企画制作部門Local Productionのバイスプレジデント上席執行役員に就任(上記はすべて池田宏之名義)。